私が折り紙“韓服”ではなく折り紙“ちょごり”と名づけた理由
コリアの伝統衣装は、韓国、北朝鮮それぞれの国で呼び方が違います。
韓国は「韓服」、北朝鮮は「朝鮮服」という呼称。
だから私は、両国でも通じる共通の呼称「チョゴリ」を選んだのでした。
韓服=”韓国の”伝統衣装
アンニョンハセヨ!みりょんです。
※自己紹介はこちら→【はじめまして、みりょんです!】
今日はタイトルの通り、何故私が折り紙“韓服”ではなく折り紙“ちょごり”と名づけたのかをお話したいと思います。
한복(ハンボッ)・韓服(かんぷく・かんふく)。。。
実はこの言葉、“韓国の”伝統衣装を指す韓国で生まれた言葉なんです。
みりょんが耳にし始めたのは日本で最初の韓流ブームが来た頃だったような…
韓ドラ『冬のソナタ』が大人気だった頃でしょうか。(うろ覚え~笑)
それまではずっと、チョゴリ・チマチョゴリ・パジチョゴリ。。。
…という言葉を使っていたので、軽いカルチャーショック(?)を受けたことを覚えております。
因みに「チマチョゴリ=韓服」って思っている方が多いようですが、チョゴリは厳密にいうと上衣(サンウィ)のこと。
チマはスカート、パジはズボンという意味。
韓国ではチマチョゴリもパジチョゴリも含めた伝統衣装全ての総称が“韓服”もしくは“チョゴリ”になります。
「韓服」という言葉が浸透する前は、日本でも「チョゴリ」という言葉が韓国・朝鮮の民族衣装を指す言葉で普及していたのですが、今ではどちらが多くの支持を集めているのかしら。
20数年間北朝鮮に行っていないので(高校の修学旅行が北朝鮮だった件)、そちらで今どんな言葉が使われているかはわからないけれど、きっと「韓服」でないことは確かです。
※過去に聞いた時は「조선옷-チョソンオッ(朝鮮服)」でした。
もしチョゴリではない別の言葉が使われていたなら、みりょんが「ちょごり」に込める想いはもっと熱くなりそうです( ˘ω˘ )
韓国でも北朝鮮でも通じる“チョゴリ”
突然ですが、皆さんに質問です!
チョゴリって漢字があること、ご存知でしたか??
朝鮮民族(=韓民族)が大切に受け継いできた民族衣装・伝統衣装です。
元は同じ民族なのに戦争で北と南に分かれてしまい、元は同じ民族衣装なのに違う言葉で表される現在。
…なんか、切なくないですか?( ´ ー ` )
言葉まで分かたれなくても、よくないですか???
そう思ったから、韓国でも北朝鮮でも通じる、昔から使われていたこのチョゴリ(赤古里)を自分の作品に名づけました。
ちなみに、ひらがな表記にしたのは日本と和紙の柔らかさを表現したかったから。
…という理由があり、「なんで折り紙“韓服”じゃないの?」という質問にはいつもこのように答えています。
あ!だからと言って韓服呼びをなくそうって言ってるワケじゃないですからね!
みりょんも臨機応変に使い分けていますし、どっちかじゃないといけない必要はないと思うのです。
大事なのは、その言葉に込められた想いや本質がどうあるか…ということ。
韓服やチョゴリに限らず、自分が何故その言葉を選び使っているのか。
振り返ってみる「きっかけ」になれたなら本望です。