『折り紙ちょごり』って何?日本とコリアの両文化を融合させた作品
きっかけは「チョゴリ(韓服)に合う折り紙がない…」と気づいたこと。
「無いなら作っちゃえ★٩( ᐛ )و」
…という流れで出来上がった、世界初の新しい折り紙です。
折り紙ちょごり、誕生のきっかけ
アンニョンハセヨ!みりょんです。
※自己紹介はこちら→【はじめまして、みりょんです!】
今日は私が考案した作品「折り紙ちょごり」がどうやって生まれたのか?
…についてお話したいと思います。
きっかけは2014年、新緑の季節。
息抜きに千代紙でチマチョゴリや着物を折っていた時にふと気づいたんです。
「チマチョゴリに合う柄がない」
千代紙で折ってももちろん可愛く仕上がりますが、雰囲気が“和”なんですね。
それこそが千代紙の真髄なので当然だとは思うのですが、これぞチマチョゴリ!という柄が欲しいな〜と。
で、探してみたんです。
そしたら一応あったのですが、色味が暗かったり柄が大ぶりだったり…
ぶっちゃけると、自分が可愛い!と思うものがなかった!!!!!(切実)
その時、みりょんはこうピラメキーノしました。
無いなら作っちゃえ★٩( ᐛ )و
…という事で、まずはどんな柄にするかを考えました。
折り紙ちょごり、柄をデザインする
みりょんのオリジナルキャラクターPANJA & KAORIの絵で、パンジャが着ていたこのチマチョゴリを参考にすることに。
左の女の子がパンジャ。右の着物を着た女の子がカオリ。
この子達のお話はまたの機会にして…
描画ソフトIllustratorでデザインしていきます。
編集しやすいように模様毎にレイヤーを分けて配置…
左の花柄がチマ(スカート)、右はチョゴリ(上衣)。
出来上がったらいざ、プリントして折ってみます。
プリントしては切って、折って、微調整を繰り返し、もう何テイク目かわかりませんが自分が満足する形になるまで試作を続けます。
最初は一般的な折り紙のサイズ(150×150mm)で作っていたのですが、可愛らしさを追求していく内にどんどん小さくなっていきます。
何故って?
小さいものって無条件で可愛いでしょ?!!!
始めは昔から伝わるチマチョゴリの折り方で作っていましたが、ある程度出来上がってくると今度はみりょん的にこうしたらもっと可愛くなるな~と思う比率を追求しだします。
もっと可愛く、もっと色鮮やかに…
ここまでこだわってくると、今度は紙にも欲が出ます。
市販の折り紙のような紙で作りたい…
いや、それなら、
和紙を使って日本とコリアの友好を表現したい!
…という訳で、次は和紙選びです。
折り紙ちょごり、和紙を選ぶ
さて、適切な和紙を追求する為にとある和紙屋さんから和紙サンプルをお取り寄せ♪
(すべてインクジェットプリント対応和紙)
たくさんある和紙の中から気になる紙を選び、ひたすらプリントして折る作業。
和紙毎に厚みや質感がバラバラなので、色の滲み方や見え方が全く違う!
さぁ!ひたすら切って折っていきます。
この時点で折り紙のサイズは75×75mm。
一般的な折り紙の半分のサイズになっています。笑
そうして出来上がった試作品は数日寝かせて、紙の浮き上がりを観察。
発色、紙の特性、インクの乗り具合…
折り紙には適さないものもありましたが、和紙の無限の可能性を感じてすごくワクワクしたことを昨日のことのように覚えています。
厳選し、更に試行錯誤を重ねてようやく納得したものが完成します。
折り紙ちょごり、完成
日本の伝統和紙にコリアの伝統衣装であるチマチョゴリの柄をプリントし、友好を願い折り上げた折り紙アート作品「折り紙ちょごり」。
左が「No.001 ~全てはここから始まった~」
右が色違いの「No.002 ~遊びは真剣に~」
あああぁぁぁ~~~かわいぃっっっ!!!!!
この作品を生み出してからと言うもの、私の人生が変わります。
それまでアルバイトをしながら細々とイラストのお仕事をしていて、これからも鳴かず飛ばずの生活が続いていくのか…と漠然とした不安を抱えていたのですが、折り紙ちょごりの誕生はまさに
「これだ!私はこれをつくるんだ!!」
…と、確信した出来事だったのです。
作っている時のワクワク感、完成した時の愛おしさ、そして何より私が創作する際のコンセプトとしてずっと大切にしている「日本とコリアの友好」「世界平和」にまさにぴったりだったこと。
そしてもうひとつ、韓国にもこういうタイプの折り紙が存在しなかったこと。
実際、インスタグラムで作品を発表し続けていたら韓国の折り紙協会の方から「韓国で購入できないか?」という問い合わせがあったのです。
北朝鮮の折り紙事情は調べられなかったけれど、こんなに可愛いものはないんじゃないかな~と自負しております。
SNSやグループ展などで折り紙ちょごりを発表し、たくさんの人達に見て、触れてもらう内に何やらむくむくっと夢が膨らんできたのでした。
折り紙ちょごり、夢をみる
折り紙ちょごりを生み出して早や9年。
その間にいろんなことがありました。
- 折り紙ちょごりアート作品をグループ展で発表→作品がお迎えされる
- 「自分で折りたい!」という要望から折り紙ちょごりキットを作成→販売
- 個人→グループ展→依頼を受け朝鮮学校にてワークショップ開催
- キット自主制作分完売→販売元がついての再販&新柄販売
- フランス・パリのルーヴルで開催された世界的なアートフェアへ出展
などなど。。。
詳細はまた別の記事でお話しますね♪
こうして活動を続けてたくさんの人達とコミュニケーションを取る内に、大きな大きな夢ができました。
韓国の仁川(インチョン)空港と北朝鮮の平壌(ピョンヤン)空港にてコリアを象徴するお土産作品として「折り紙ちょごり」を展示・販売する!
え?どうして空港なのかって??
皆さんご存知の通り、この二つの空港は両国の代表的な主要空港です。
国内外の利用者数が最も多く、たくさんの人達が行き来する場=いろんな国の人達が目にし手に取って、連れ帰ってもらえる機会が多い場だから。
みりょんはこの折り紙ちょごりを通じていろんな人達と交流し繋がることができました。
なので、もし空港で折り紙ちょごりを気に入って購入してくださった方が、自分の住まいに飾ってみる度にコリアの旅を思い出すきっかけの品になったり、大切な人へのお土産として手渡した時にどんな旅だったか話すきっかけになったり、受け取った人がお土産話と折り紙ちょごりを見てコリアに興味を持つきっかけになったり…
そうやって人と人とが繋がって、コリアや日本、そして自分の国の文化やルーツ、アイデンティティーと向き合うきっかけになりたいと思ったのです。
人は自分が「よく知らない」ものに対して「恐怖」を感じる生き物だと思います。
恐怖を感じると、その恐怖の原因を排除しようと攻撃的になる。
逆に言うと、よく知っていたら恐れを抱くことも、最初から攻撃的になることもないと思うんですね~
折り紙ちょごりをきっかけに他文化に触れ、違いを知り、受け入れ認め合いながら手を取り合えば、少しずつ平和な世の中に近づくんじゃないでしょうか。
そんな「きっかけ」になりたいと、折り紙ちょごりは夢をみています。
…というワケで、みりょんと一緒に夢実現に向けて一緒に何かしたいという方、空港でのお土産品展示・販売に詳しい方がいらっしゃればぜひContact(お問い合わせ)よりメッセージ頂きたいと思います。
お問い合わせ、お待ちしておりまーーーす!!